株式会社HAMONI 創業のきっかけとは?
吉田
高村さん
実は、代表の中曽根が、当時付き合っていた彼女と留学先で体験したエピソードがきっかけなんです(笑)。その彼女が、「留学先でおいしいお店や人気のお店に行ってみたいけれど、どんなお店が良いのか、どこが美味しいのか分からない」という悩みを抱えていたんです。彼女はInstagramなどで情報を探していたものの、どれが本当に今話題のお店なのか分からず、さらには見つけたお店が遠すぎて行けなかったりと、散々な思いをしたそうです。
吉田
なるほど。情報はたくさんあるのに、本当に行きたいお店を見つけるのは難しいですよね。
高村さん
そうなんです。そこで、彼女の悩みを解決するために「今この瞬間に人気のあるお店を簡単に見つけられるサービス」を作ったんです。これが株式会社HAMONIを設立するきっかけとなったんです。解決手段はなんでも良かったのですが、IT業界の動きの速さと将来性に興味を持ち、アプリ開発にチャレンジすることを決めました。 今ではHAMONI Proというグルメに特化した分析ツールを2ヶ月前にリリースし、現在、口コミだけですでに60社以上のご契約いただいているサービスも展開しております。名だたる有名企業様、有名飲食店様、さらにグルメのTOPインフルエンサー様や某TV局様が、グルメの市場を分析するときは、欠かせないツールというお声を多数いただいており、口コミだけで広がった事が自慢のサービスです。
吉田
彼女の悩みが、ここまで大きな事業につながるとは驚きです。普通であれば「便利なアプリがあったらいいな」と思うだけで終わってしまいそうですが、なぜ「会社を立ち上げよう」とまで考えたのでしょうか?
高村さん
当時の中曽根の彼女含め海外にいる友達にアプリを見せた時、みんなに「これ求めてた!」って驚かれました。その時に世界中の人に需要があると確信しました。 小さなきっかけですがそこにこそ、挑戦する価値があるのです。 正直、手段はITでなくてもよかったのかもしれませんが、僕らにとっては「未来が不確実な産業に飛び込む」こと自体が面白いんです。彼女の悩みを解決することがスタートでしたが、今は飲食に関わる全ての人に大きなインパクトを残したいという目標を持っています。
グルメアプリ「HAMONI」とは?
吉田
では、HAMONIというアプリは具体的にどのような機能を持っているのでしょうか?
高村さん
「今この瞬間にバズっている近くのお店が探せるアプリ」です。InstagramやYouTubeでお店を探しても、その情報が今流行っているのかどうかは分からないですよね。そこでHAMONIは、瞬間的な人気度を可視化し、ユーザーに「今、話題になっているお店」を紹介することを目的としています。さらに、マップ機能を利用して現在地から近くのバズっているお店を見つけることもできるんです。
吉田
なるほど。「今」バズっているお店が分かるというのは、まさにユーザーが求めている機能だと思います。他のグルメサービスとはどのような違いがあるのでしょうか?
高村さん
例えば、既存のグルメサービスは、主に「評価の高いお店」をランキングで表示しますが、HAMONIは「瞬間的な人気」を重視しています。ユーザーが探しているのは、過去に流行ったタピオカ店ではなく、「今」美味しいと言われているお店です。そのため、毎日更新されるバズリ度を基準にお店を探せるHAMONIは、常に最新の情報を提供できるんです。
分析ツールHAMONI Proとは?
吉田
なるほど!今までありそうでなかった革新的なサービスですね。私も是非使ってみたいです。あと、もう一つのサービスである「HAMONI Pro」についても詳しく教えてもらえますか?
高村さん
「HAMONIPro」はグルメに完全特化したSNSのリサーチツールです。主要のソーシャルメディアから1日に出回る全てのデータを収集し、トレンドの把握と全ての競合のインサイトを提供します。
吉田
それは便利そうですね!具体的にどんな機能があるのでしょうか?
高村さん
一例ですが、数字が取れるお店や投稿を探せます。 例えば、メディアを運営されている企業様であれば、今までは複数のWebサイトで情報を調べたり、リサーチ業者様に依頼をして数字が取れそうなお店をピックアップされていましたが、HAMONIProであれば、市場に出回っているデータの中から 「今浅草で一番数字を持っているお店」や、「今東京で一番予約されているお店」などを地域に絞って瞬時にキャッチすることが可能です。
吉田
本当にそれは革新的ですね!今まで「数字が取れそう」という憶測に頼っていたのが、実際の数字に基づいた分析ができるようになったわけですね。
高村さん
はい、媒体のアルゴリズムによって表示が変わるので、SNS上でどのお店や投稿がいいねを獲得しているのか探すのは不可能でした。 しかし、「HAMONI Pro」なら何がいつどこで、なぜバズっているのか「今」の市場にいち早くアクセス可能なので、分析からアクションを一貫してサポートします。
吉田
それはまさに市場分析に欠かせないツールになりそうですね!開発には時間がかかったのですか?
高村さん
開発に時間はかかりましたが、その甲斐あってほとんどの企業様から市場分析には欠かせないツールだねと言っていただいております。
HAMONIが目指す社会的インパクト
吉田
では、HAMONIが社会に対してどのようなインパクトを与えたいと考えているのか教えてください。
高村さん
私たちは「ユーザーにワクワクを、飲食店には正当な評価を提供する」世の中を作りたいと思っています。今のメディアは、何がいつどこで、何故話題になっているのかが分かりづらいという課題があります。だからこそ、HAMONIではユーザーが今いる位置から「バズリ度」という形で、知りたい情報をシンプルに伝えることを目指しています。僕の夢は、電車で目の前にいる二人組がHAMONIを使って笑顔がこぼれることを見ることです。その笑顔が、私がここにいる理由で私たちがこのアプリを広める全ての理由です。
吉田
とても素晴らしい想いですね。ユーザーに対しての価値提供だけでなく、飲食店側にも意義のあるサービスを提供しているのですね。
高村さん
はい。飲食店様の視点に立つと、現在の検索システムはお金で上位表示を買うことができる構造になっており、これでは本当に評価されるべきお店が埋もれてしまいます。私たちは、ユーザーの生の声が正当に評価されるようなフェアな土俵を作りたいと思っています。
吉田
「正当な評価を提供する」というのは、今の飲食業界にとって重要なテーマだと思います。逆に、「SNS映え」が過剰に重視されてしまうリスクはないのでしょうか?
高村さん
確かに、これまでのバズりの多くは見た目重視の「映え」でした。しかし、ユーザーもそれに対して疑心暗鬼な状態になってきていると感じています。これからは、「こだわり」や「想い」にフォーカスしたバズりが求められる時代が必ずきます。SNSを使いこなせなくても、ユーザー自身がそのお店の魅力を発信してくれるような、そんな社会を作りたいんです。
吉田
非常に共感できます。私もこれからHAMONIを通じて、自分の知らない新しいお店を見つけてみたいです。
株式会社HAMONIの今後の展望
吉田
最後に、今後の展望や目標について教えてください。
高村さん
私たちの目標は、2030年までに上場し、飲食業界に大きなインパクトを残すことです。 そのために現在の仲間たちと共に成長し続け、飲食に関わる全ての人に新たな価値を提供することが重要だと考えています。また、ITはその手段でしかなく、HAMONIが目指すのは「ユーザーの今」を可視化し、飲食に関わるあなたの発展に貢献することです。 何故目標が上場か、それは上場した先に何があるのか、仲間と今より先の景色が見たいという興味です。 何故SNSを作るのか、それは10年後にどうなっているか全く見えない方が面白いからです。
吉田
2030年までに上場ですか。壮大な目標ですね。これからの成長を楽しみにしています。
本記事では、株式会社HAMONIの創業背景とビジョンについて、株式会社HAMONIのCSOである高村朋秀さんのインタビューを通じて詳しく伺いました。代表の中曽根さんが彼女の悩みを解決したいという思いから始まったこの企業は、「瞬間的な人気のグルメ」を可視化するアプリ「HAMONI」や分析ツール「HAMONI Pro」を開発し、飲食業界に新しい価値を提供しています。同社が目指すのは、ユーザーに「今」の情報を伝え、飲食店には正当に評価される場を提供することです。これからの成長が楽しみな若きベンチャー企業の挑戦は、飲食業界にどのような影響を与えていくのでしょうか。今後の活躍に期待が高まります。
株式会社HAMONI
- Webサイト
- https://lp.hamoni-pro.jp/